こんな疑問を解消して行きます。
HDVは米国ETFの中でも安定性と利回りの高さから特に人気が高いETFとなっています。
今回の記事ではHDVの基礎知識から、投資するべきかの判断になるような知識まで網羅的に解説するので、ぜひ最後までお付き合いください。
HDVとは
HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF)とは財務優良な米国企業のうち、配当利回りが高い70〜80の銘柄で構成される米国ETFです。
シンボル | HDV |
---|---|
設立日 | 2011年3月29日 |
運用会社 | BlackRock社 |
保有銘柄数 | 75 (2021-06-10時点) |
ベンチマーク | 高配当米国株モーニングスター配当フォーカス指数 |
経費率 | 0.08% |
基準価額 | $98.49 (2021-06-10時点) |
年初来 (トータルリターン) | 14.29% |
よく比較対象となる米国ETFのSPYDは、米国の超優良企業500社の中から利回りが高い80銘柄に投資するETFです。
一方このHDVは財務優良という部分に重きを置き、その中から配当利回りが高い70〜80社に投資しているという違いがあります。
HDVの構成銘柄
2021-06-10時点でHDVの構成銘柄の中で比率が高い10社は下記のようになっています。
銘柄 | 保有比率 | セクター |
---|---|---|
EXXON MOBIL CORP (XOM) | 8.89% | エネルギー |
JPMORGAN CHASE & CO (JPM) | 6.75% | 金融 |
JOHNSON & JOHNSON (JNJ) | 6.64% | ヘルスケア |
VERIZON COMMUNICATIONS INC (VZ) | 6.21% | 通信 |
CHEVRON CORP (CVX) | 5.75% | エネルギー |
PROCTER & GAMBLE (PG) | 4.98% | 生活必需品 |
CISCO SYSTEMS INC (CSCO) | 4.13% | 情報技術 |
COCA-COLA (KO) | 4.10% | 生活必需品 |
MERCK & CO INC (MRK) | 3.99% | ヘルスケア |
ALTRIA GROUP INC (MO) | 3.96% | 生活必需品 |
セクター別
HDVの構成銘柄をセクター別に集計すると下記になります。
上記のグラフからHDVはエネルギー、ヘルスケア、生活必需品だけで50%以上を占めている米国ETFというのがわかります。
HDVの配当金はいつで、年に何回もらえるのか
HDVの配当金は年に4回分配され、直近では下記の様なスケジュールとなっています。
配当月 | 権利落ち日 | 1株辺りの配当金 |
---|---|---|
2021年6月 | 2021年6月10日 | $0.810317 |
2021年3月 | 2021年3月25日 | $0.882118 |
2020年12月 | 2020年12月14日 | $0.923235 |
2020年9月 | 2020年9月23日 | $0.850765 |
2020年6月 | 2020年6月15日 | $0.879497 |
2020年3月 | 2020年3月25日 | $0.914362 |
2019年12月 | 2019年12月16日 | $0.778998 |
2019年9月 | 2019年9月24日 | $0.857381 |
2019年6月 | 2019年6月17日 | $0.750368 |
2019年3月 | 2019年3月20日 | $0.822080 |
過去のHDVの配当金推移
HDVに投資するメリット
- 長期投資にも嬉しい低コスト(経費率: 0.08%)
- 右肩上がりの配当金で安定的なインカムゲインを得られる
- ディフェンシブ銘柄で構成されているので株価も安定
HDVに投資するデメリット
- 短期で大きく勝ちたい人には向いていない
- 配当金だけで見るとSPYDに劣る
下記のグラフはHDVの1口辺りの価格のチャートなのですが、過去10年の期間でみても2倍前後の値動きしかありません。
また投資内容が違うとは言え、米国の優良企業の中で配当利回りを重視して投資しているSPYDと比較すると配当利回りも1%程度低くなります。
HDVは初心者にもおすすめ出来るETF
HDVは米国の財務優良企業の中から配当利回りが高いものに投資をするETFです。
年に4回の配当金分配があり年間の配当利回りとしては3%を超える高水準なので、配当金生活を目指している方にもおすすめ出来るETFです。
日本ではHDVの様なETFが存在しないので、SBIネオモバイル証券などを活用して自分で高配当株ポートフォリオを組む必要があります。
しかし米国投資であればHDVを購入するだけでセクター分散されたポートフォリオが手に入り、定期的に配当金も得ることが出来るのが素晴らしいですね。
また今回の記事で度々登場したSPYDとは投資銘柄のセクター(業種)の傾向が異なるので、SPYDとHDVの両方に投資をする方も非常に多いです。
SPYDの購入も検討されている方は下記の記事を参考にしてみてください。