投資はリスクの取り方を誤ると多額の借金を背負う可能性があるため、投資は危険なものという印象を持つ日本人の方が多いです。
しかし適切なリスクを取る事で、上記のような状況に陥る可能性を最小限にすることが出来ます。
そこで今回の記事ではそもそもリスクとは何かを解説した後に、あなたはどれだけリスクを許容出来るのかを測るための方法を解説します。
今回の投稿は投資初心者には必須の内容となっていますので、もしリスク許容度がまだわからないという方はぜひこれを機会に理解して行きましょう。
リスクは危険という意味だけではない
投資において「リスクが高い」という言葉を「損する・危険」と言う意味で理解をする方がいますが、投資の世界におけるリスクとは「危険」と言う意味だけではなく「不確実性」をも意味します。
例えばあなたがもしA社に100万円を投資したとして、A社の株価がこの先上がるか下がるかは誰にもわかりません。
大きく損する可能性もありますが、A社の業績が好調であれば株価が上がり大きく儲かる可能性もあります。
この様に実際どうなるかわからない不確実な状況のことをリスクと言います。
リスク許容度とは
リスク許容度とは資産運用をする中で、どの程度の不確実性を許容できるかというものです。
イメージがしやすいように1つ例を出してみます。
購入価格の0.5倍〜1.5倍の範囲で値動きする銘柄Aに200万円を投資したとします。
この投資がもし上手く行けば購入価格の1.5倍である300万円をあなたは手にすることが出来ます。
しかし最悪の結果としては価値が半分の0.5倍になり100万円の損失を被ることになります。
この様なリスクを背負うことをあなたは耐えられそうでしょうか?もし仮に100万円失ったとしても今まで通りの生活を続けられそうでしょうか?
もし耐えられないのであれば、この投資はあなたのリスク許容度を超えてしまっていると言えます。
上記はあくまで極端な例なので現実的な内容ではありませんが、投資を行った際の損益を想定して、最悪のケースになったとしても精神的にも生活的にも耐えられる投資を心がけましょう。
リスク許容度を測るための6つの要素
リスクとリスク許容度について少し分かってきたところで、今度はあなたのリスク許容度を測って行きましょう。
リスク許容度を測るためには大きく分けて6つの要素があります。
- あなたの年齢
- 家族構成
- 収入の安定性
- 資産
- 今後大きな支出を控えているか
- 経験
年齢はリスク許容度に大きく影響する
年齢はリスク許容度を大きく左右する要素の1つです。
25歳のAさんと60歳のBさんがいたとすると、Aさんの方が取れるリスクが高い傾向にあります。
若い方が新たな稼ぎ口を獲得しやすく、もし万が一に損失が出たとしても長期での投資によりリカバリーする時間があるという強みがあります。
独身のほうがリスク許容度は高い
日頃の生活費が少ないほどリスク許容度が高くなる一方で、家族持ちだとどうしても日頃の出費を抑えるのが難しくなります。
そのため一般的に独身の方のほうが結婚して家族持ちの方よりもリスク許容度は高くなります。
安定した仕事に就けているか
収入は資産に直結するので多く稼いでいる方のほうがリスク許容度は高くなります。
しかし下記の様なAさんとBさんがいた場合は、Bさんのほうが安定しているためリスク許容度は高くなります
- Aさん:年収400万円〜800万円のフリーランス(報酬は成果次第)
- Bさん:年収600万円の正社員サラリーマン
フリーランスとして働いたほうが単価が高いというメリットはありつつも、安定性に欠けるというデメリットがあります。
しかし正社員であれば余程のことが無い限りは安定した収入を毎月得ることが出来るため、安定した資金を投資に回すことが出来ます。
資産状況
もしあなたが正社員であれば最低でも半年分の生活資金(生活防衛資金)を貯金しておくと良いでしょう。
暫く暮らして行くのに困らない分の貯金があると、取れるリスクも大きくなります。
今後大きな支出を控えているか
結婚、子供の教育費、マイホーム購入などの大きなライフイベントが控えている場合はリスク許容度が低くなります。
上記のようなイベントは大きな額が必要になるケースが多いので、これらの支出額も考慮した上で投資を行う必要があります。
投資経験を積むことでリスク許容度も上がる
経験は投資の世界でも重要な要素です。
今までの経験を過信するのはよくありませんが、豊富な経験を積むことでより冷静な判断を下せる機会が増えます。
リスク許容度は人それぞれで常に変化する
リスク許容度はあなたの状況に応じて日々変化して行きます。
そのため一度リスク許容度を測っても、その許容度は1年後には大きく変化している事が殆どです。
資産状況や生活費を定期的に見直すことでその時のあなたに最適なリスク許容度を見極めて投資をして行きましょう。