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アサヒHD(5857) 2022年3月期第1四半期決算まとめ!高配当銘柄として購入するのはあり?

アサヒHD(5857) 2022年3月期第1四半期決算まとめ!株価はこれから上がるのか?

高配当銘柄として最近人気が高まりつつあるアサヒHD(ホールディングス)の2022年3月期第1四半期決算が公式ホームページにて公開されました。

今回の記事ではその決算書の情報を元に個人的な見解を入れつつ、今後の見通しについてまとめています。

 

最後にはアサヒHDをポートフォリオに組み込むのはありかも記載しているので、ぜひ最後まで御覧ください。

 

アサヒHD 2022年3月期 第1四半期決算の数値

2022年3月期第1四半期の決算は良い決算内容でした。

連結業績

(%表示は、対前年同四半期増減率)
(▲はマイナス)

2022年3月期第1四半期2021年3月期第1四半期
売上収益504億2400万円
(28.6%)
392億600万円
(29.6%)
営業利益69億3300万円
(31.9%)
52億5800万円
(56.5%)
税引前利益68億3100万円
(28.6%)
53億1100万円
(63.1%)
四半期利益48億4200万円
(33.3%)
36億3200万円
(78.4%)
tona
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利益は申し分無し!

 

1株辺り純利益 (EPS)

(▲はマイナス)

1株辺り四半期純利益
2022年3月期第1四半期61.53円
2021年3月期第1四半期46.16円
tona
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EPSの数値も順調

 

連結財政状態

資産合計資本合計自己資本比率
2022年3月期
第1四半期
2617億4000万円1017億8900万円38.9%
2021年3月期2448億300万円979億300万円40%
tona
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資産・資本が共に増加し、自己資本比率はわずかに減少

 

業績予想

(▲はマイナス)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)

第2四半期
(累計)
通期
売上収益944億円1900億円
営業利益125億円260億円
税引前利益125億円260億円
基本的1株辺り
当利益
110.55銭231.27銭

業績予想の修正は今回は無しです。

また第2四半期の目標営業利益の125億円に対して、第1四半期での売上収益が69億3300万円でした。

tona
tona
55.4%の達成率でかなり順調だね!

 

現在のアサヒHDの株価

アサヒHD株価2021-07-29(クリックで拡大できます)

決算発表が7月28日の15時以降だったため、発表を受けてからの市場は7月29日が初でした。

そして7月29日の株価は終値が2,161円となり、前日の終値2,174円から13円下げる結果となりました。

この下落を受けて配当利回りは4.16%となりかなりの高配当銘柄になっています。

今後のアサヒHDの株価は上がるのか

先に結論を書いておくと、ファンダメンタル的には割安感を出しつつも、テクニカル分析ではどれも下落トレンドを示しているので、長期的には上る可能性を秘めていますが短期で大きな上げを見せる事はなさそうです。

 

ファンダメンタル分析

PERの目安は15倍、PBRとの目安は1倍が基準と言われている中、アサヒHDのPERは9.4倍、PBRは1.68倍となっており割安感がある銘柄となっています。

 

またROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)がそれぞれ10%と5%が基準言われている中、アサヒHDの直近のROEは優に10%を超え、ROAも平均5%を超える結果でこちらも問題無し。

 

更に上記の内容に加えて売上や総資産も順調に右肩上がりで自己資本比率も40%付近の優良企業です。

 

唯一気になる点としてはEPSが順調に右肩上がりというよりは、荒ぶりつつ上がっているという点です。

2010/0360.37円
2011/0384.73円
2012/0381.73円
2013/0362.31円
2014/0391.75円
2015/0388.43円
2016/0343.74円
2017/03-18.6円
2018/03135.38円
2019/03114.06円
2020/03125.11円
2021/03326.89円
2022/03231.27円(予定)

最終的には上がってきてはいるので大きな問題ではありませんが若干安定性に欠けていると言えます。

 

テクニカル分析

2021年7月29日現在の株価は2,161円で50日移動平均線を100円ほど下回る価格で推移しています。

 

アサヒHD株価2021-07-29(クリックで拡大できます)

 

また決算内容は良かったのに対して出来高は普段と変わっていないところを見ると、セクターがマイナーな「非鉄金属」というのもあまり注目を浴びていない要因としてありそうです。

 

またRSIは上昇トレンドと言われる50を下回る39.27でMACDも下落トレンドなので今は全体的に下落トレンドになっていると言えます。

下記は2020年3月〜2021年7月末現在までのRSIのグラフになります。

 

アサヒホールディングスRSI(クリックで拡大できます)

 

2020年3月はコロナで全体的な株価が大きく減少したタイミングで、RSIは16を付けていますが、それ以降はほぼ30を割る事なく推移しています。

現在は若干反発して39.27を付けていますが、ここ1年半のRSIの数値的にはもう少し下がる可能性もあると言う点は注意しておきましょう。

 

配当金・株主優待

アサヒHDは配当利回り4%を超える高配当銘柄で、かつ目減りをしない配当金を維持する事を明記している企業です。

 

配当につきましては、現在の年間配当水準から目減りさせることなく、継続的に実施すべく努めてまいります。その上で、今後の成長に向けた設備投資やM&Aを実行するための内部留保の充実を図りながら、配当性向に関しては40%を目処とすることを指針としています。

引用元: アサヒホールディングス – 配当情報

 

また株主優待に関しては2021年1月29日に廃止の発表があったため現在は存在しません。

 

ポートフォリオに入れるのはありか

最後に今のアサヒHDをポートフォリオに入れるのはありかについてですが、個人的には「あり」だと考えています。

ただし短期投資ではなく、長期目線で高配当株ポートフォリオの一角としてを考えています。

 

ポートフォリオを構築する上でセクター分散はとても重要ですが、前の項目でも述べたようにアサヒホールディングスは数少ない「非鉄金属」セクターの銘柄です。

そして安定した利益を上げており、これからも目減りしない配当を目指す企業姿勢も好感が持てます。

 

ただし少し気をつけなければいけないのが、このアサヒホールディングスの売上は金やプラチナなどのコモディティの価格に大きく左右されるという点です。

 

ここ最近は金もプラチナの価格も上昇トレンドにあったため、売上も好調だったという見方が出来ます。

目減りさせない配当水準を維持すると良いつつも、配当性向としては40%を目安としているので売上が大きく減少すれば減配される可能性は0ではありません。

 

これらの事を踏まえた上でポートフォリオに入れるかの最終的な判断はあなた自身で決めて行きましょう。

 

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ABOUT ME
トナ
2020年1月から資産形成を始めた30歳サラリーマン。アラサーになるまで資産形成なんて全く考えてこなかった。しかしとある日にお金がすべてではないけど、何をするにしてもお金は必要と言う事に気付かされてから資産運用に目覚めました。 お金の余裕は心の余裕。 同じように資産形成をしたいと考えている人の役に少しでも立てば良いなと思い書いていきます。 noteもやってます https://note.com/tona_investment