今回の記事では仮想通貨（暗号資産）関連のニュースで定期的に出てくる、「ハードフォーク」の概要をはじめ、ハードフォークが価格にどう影響を与えていくのかついて解説をして行きます。
このハードフォークは仮想通貨におけるビッグイベントなので、ぜひこれを機会に理解して今後の投資に役立てて行きましょう。
ハードフォークとはなにか
仮想通貨（暗号資産）におけるハードフォークとは、簡単に言ってしまうと機能改善などを伴う大型バージョン更新のことです。
そして仮想通貨におけるフォークにはソフトフォークとハードフォークの2種類があり、後方互換性がある場合はソフトフォークと言われ、互換性がない場合はハードフォークに分類されます。
詳細は後述しますが、このハードフォークが行われると新たな暗号資産が誕生する場合があります。
過去にはビットコインがハードフォークを繰り返しており、その際にはビットコインキャッシュ(BCH)やビットコインゴールド(BTG)などの新仮想通貨が誕生しています。
ハードフォークは2種類ある
- 分岐した仮想通貨の片方が消滅する
- 分岐した仮想通貨がどちらとも残る（新たな仮想通貨の誕生）
分岐した仮想通貨の片方が消滅
ハードフォークは前述した通り、機能改善などを主とする大型のバージョン更新の事です。
仮想通貨コミュニティの開発方針で意見がまとまっていた場合、バージョン更新後の仮想通貨を殆どのノードが支持するようになります。
そうなると支持されなくなった古いバージョンの仮想通貨は消滅します。
分岐した仮想通貨がどちらとも残る
一方仮想通貨コミュニティの意見が対立してしまっていた場合は、どちらの仮想通貨も支持されて残る場合があります。
この様な場合には新たな仮想通貨が誕生します。
ハードフォークのメリット
- ブロックチェーンの性能が向上する
- 新しい仮想通貨の無料配布がある場合がある
性能が向上する
ハードフォークを行う大半の目的は機能面やセキュリティ面の向上です。
これらが改善・進化することにより、今まで抱ええいた問題を解決する可能性があり、実用性が増す可能性があります。
これは言い換えると将来性を高める事にもなり、価格の上昇につながる場合もあります。
新たな仮想通貨の配布
ハードフォークが行われ新たな仮想通貨が誕生した場合、ハードフォークされた仮想通貨の保有量に応じて新通貨が配布される場合があります。
新通貨が無料配布された後に、新通貨の価格が高騰すれば大きく利益を得ることも出来ます。
ただしこの新通貨の配布は対象の仮想通貨を預けている交換業者によって対応が異なるので、チャンスを逃さないためにも利用している交換業者の発表を入念にチェックしておきましょう。
ちなみにBitflyerでは下記のページでハードフォーク時の新通貨配布についての記載がまとまっています。
ハードフォークのデメリット
- 大きな価格が変動する可能性がある
- 一時的に取引が停止される
大きな価格が変動する可能性がある
ハードフォークされる仮想通貨は投資家たちの注目を一気に浴びます。
そして機能改善などにより需要が上がると見込まれた場合は価格が上がる可能性を秘めています。
これだけ聞くとメリットにも感じますが、価格が上がった後は利益を確定させる投資家も多いので上がった後に一気に下る場合もまります。
一時的に取引が停止される
ハードフォーク時には一時的に取引所が停止される場合があります。
この停止は新通貨が正常に機能しているかを確認するために行われるもので、取引だけでなく入出金に関しても制限される可能性があります。
ハードフォークは仮想通貨におけるビッグイベント
ハードフォークは仮想通貨の機能やセキュリティを向上させるための大型アップデートです。
仮想通貨の価値や将来性を高めるためにも重要なイベントで、対象の仮想通貨を保有している場合は基本的にはメリットが多いです。
しかし、価格の大きな変動や消滅するリスクも多少はあるので、今後保有しようと考えている、または既に保有している仮想通貨がハードフォークされる場合は更新内容を入念に確認しておきましょう。
