投資

九州旅客鉄道(9142)を高配当株ポートフォリオに入れるのはあり?財務指標や配当などを元に解説!

九州旅客鉄道(9142)を 高配当株ポートフォリオに入れるのはあり? 財務指標や配当などを元に解説!

今回の記事では九州旅客鉄道(9142)を高配当株ポートフォリオに組み込むのはありかについて解説をしていきます。

 

日本では米国のSPYDやHDVの様な優秀な高配当ETFが無いため自分で個別銘柄を選定してポートフォリオを構築する必要があります。

今回の記事を参考に九州旅客鉄道をあなたのポートフォリオに組み込むかべきを検討してみてください。

 

九州旅客鉄道の過去の配当金

まずは高配当株ポートフォリオを構築するにあたり一番重要な配当金推移を見ていきます。

 

2017年3月期〜2022年3月期(予定)の配当金推移と配当性向をグラフにすると下記の様になります。

 

九州旅客鉄道 一株配当推移(クリックで拡大できます)

 

2017年3月期は期中に上場した関係で期末配当のみとなっているため、極端に少ない額となっています。

 

2022年の配当金は2021年、2020年と同様の93円を予定しており、これは2021-09-06現在の株価2,490円で計算をすると配当利回りは3.73%になります。

 

東証1部の予想平均配当利回りは2%強と言われているので、九州旅客鉄道は高配当銘柄と言える水準ですね。

 

また他の鉄道(JR)株と比較をすると配当利回りの高さは一目瞭然です。

 

JR株配当利回り比較(クリックで拡大できます)

 

 

tona
tona
他のJR株を圧倒する配当利回りはとても魅力的!

 

九州旅客鉄道の健康状態を確認

九州旅客鉄道が高配当銘柄と言うのが分かったところで、この九州旅客鉄道に投資する際の安全性を過去の決算数値などを見て判断してみました。

 

売上高
2020年3月期までは順調に右肩上がり。
そこからコロナの影響を受けて2021年3月期は下げたが2022年3月期は回復傾向にあり
EPS
2017年〜2020年3月期までは右肩上がりだが、ところどころで荒ぶりが見られる
営業利益率
2020年3月期は11.42%で10%超え。
2021年はマイ転したが、2022年は3.08%と回復の兆しが見えてきている
ROE
コロナ前の水準だと10%超え、2021年3月期は赤字。
2022年3月期は3.41%を予定しており回復の兆しが見られる。
ROA
コロナ前の水準だと6%超え、2021年3月期は赤字。
2022年3月期は1.5%を予定しており回復の兆しが見られる。
自己資本比率
2021年3月期で43.8%で安心感あり
営業活動によるCF
2021年以外は黒字ではあるが右肩上がりと言うよりは荒ぶりが見られる
現金等
2019年、2020年と下げはしたが2021年3月期では2018年を超える650億に
1株あたり配当
上場した2017年から累進配当を継続
配当性向
2021年はコロナの影響で赤字となったが、普段は30%を下回る割合なので比較的安心できる

 

コロナの影響をもろに受けてしまった九州旅客鉄道ですが、それでも踏ん張ってくれている様な印象を受ける項目が多かったです。

またコロナのデルタ変異株がまだ落ち着いていないとは言え、各種数値は徐々に回復の兆しが見られました。

 

九州旅客鉄道は株主還元に積極的な企業なのか

高配当株ポートフォリオを構築する上で企業の株主還元の姿勢を確認しておくことはとても重要です。

 

なぜならいくら業績が良くて安定している企業でも、株主還元が低いと配当金も期待出来ず、少し業績が悪くなるだけで減配や無配になる可能性も大きくなるためです。

 

九州旅客鉄道のホームページの株主還元の項目には下記のような記載がありました。

 

株主還元は長期安定的に行っていくことが重要であると考えます。

2021年度までの間は、1株当たり配当金93.0円を下限として、連結配当性向35%を目安に配当を行います。

加えて、資本効率の向上を図るため、状況に応じて自己株式取得を行います。

 

2021年度、つまり今期までは配当金が93.0円を下限として配当を行い、それ以降は連結配当性向35%を目安に配当をしていくとの記載がありました。

 

ここで再度、配当金と配当性向の推移を見てみましょう。

九州旅客鉄道 一株配当推移(クリックで拡大できます)

 

2019年までは配当性向が30%を下回っており、途中から襲ってきたコロナにより2020年3月期(2019年4月1日〜2020年3月31日)は配当性向が高めになっているという見方が出来ます。

 

このデータからコロナが落ち着いて業績が戻れば、連結配当性向35%でも93円を維持するのは難しくはないと判断出来ますね。

 

また「加えて、資本効率の向上を図るため、状況に応じて自己株式取得を行います。」との記載もあるので、定期的な自社株買いも期待できそうです。

 

九州旅客鉄道を高配当株ポートフォリオに入れるのはあり

今回の記事では九州旅客鉄道が高配当株ポートフォリオに入れるのはありかを見てきました。

 

下記の理由から、九州旅客鉄道を高配当株ポートフォリオに組み込むのはありだと僕は考えています。

 

九州旅客鉄道を高配当株として購入するのはありな理由
  • 2021-09-06現在で3.73%という高利回り
  • 各種指標も大きな問題がなく安定した配当金を出してくれそう
  • 自社株買いなどを行う積極的な株主還元姿勢

 

コロナにより打撃を受けた九州旅客鉄道ですが、元の基準に戻す兆しが見え、更に株主還元意識も高い銘柄です。

更に93円という配当金は過去の業績などから割り出した配当性向で見ても、無理の無い、余裕のある金額と言えます。

 

これからも累進配当で安定的な配当金を出してくれる銘柄として期待して、僕も頃合いを見て買い増しをしようと思います。

 

少しでも記事が良いなと思ったらポチッと応援よろしくお願いします✨

にほんブログ村 株ブログへ
ABOUT ME
トナ
2020年1月から資産形成を始めた30歳サラリーマン。アラサーになるまで資産形成なんて全く考えてこなかった。しかしとある日にお金がすべてではないけど、何をするにしてもお金は必要と言う事に気付かされてから資産運用に目覚めました。 お金の余裕は心の余裕。 同じように資産形成をしたいと考えている人の役に少しでも立てば良いなと思い書いていきます。 noteもやってます https://note.com/tona_investment