投資

すかいらーくホールディングス(3197)2021年12月期第2四半期決算まとめ!今は買い時なのかを解説

すかいらーくホールディングス(3197) 2021年12月期第2四半期決算まとめ! 今は買い時なのかを解説

ガストやバーミヤンを経営する事で有名なすかいらーくホールディングスの2021年12月期第2四半期決算が公式ホームページにて公開されました。

今回の記事ではその決算書の情報を元に個人的な見解を入れつつ、今後の見通しについてまとめています。

 

最後にはすかいらーくホールディングスをポートフォリオに組み込むのはありかも記載しているので、ぜひ最後まで御覧ください。

 

すかいらーくホールディングス2021年12月期 第2四半期決算の数値

2021年12月期第2四半期の決算は良い決算内容でした。

連結業績

(%表示は、対前年同四半期増減率)
(▲はマイナス)

2021年第2四半期2020年第2四半期
売上高1265億5500万円
(▲8.9%)
1390億6600万円
(▲25.8%)
営業利益4億5900万円▲180億8000万円
四半期純利益▲5億500万円▲189億2800万円

 

tona
tona
前年同期比で売上は下がりつつも利益のマイナスを縮小し営業利益はプラスで着地

 

1株辺り純利益 (EPS)

(▲はマイナス)

1株辺り四半期純利益
2021年12月期第2四半期▲2.51円
2020年12月期第2四半期▲95.83円
tona
tona
EPSも赤字縮小しつつありますが、まだ赤

 

連結財政状態

総資産純資産自己資本比率
2021年
第2四半期
4537億4200万円1565億8300万円34.5%
2020年12月期4416億7200万円1137億6100万円25.8%
tona
tona
資産・自己資本比率は順調に戻し

 

連結業績予想

2021年1月1日〜2022年12月31日までの連結業績予想

通期
営業収益2850億円
営業利益50億円
EPS2.03円

 

2021年2月に発表された2020年12月期決算では営業収益を3100億円としており、それを2021年5月に2850億円に引き下げを行いましたが、今回は業績予想の修正は無しとなっています。

 

売上は下がっているのになぜ利益は上がっているのか

今回のすかいらーくの決算を見ると、前年同期比でみると売上高は下がっているのに対して利益が黒字になっていると言う点に少し疑問を持った方もいると思います。

これは決算書によると下記の様な販売管理費を削減したことによるところがあります。

 

削減された販売管理費
  • 深夜営業廃止による固定人件費や水道光熱費の低減
  • 従業員賞与や役員報酬の減額
  • プロモーション費用の低減
  • デジタルメニューブックの導入などによる店舗生産性の向上
  • 株主優待コストの低減
  • 本部経費の削減
  • 食材や商品のモジュール化で1原料当たり のボリュームを増やすことによる仕入れ単価の引き下げや自社工場の製造ライン生産性の向上

 

株主優待が改悪されたことが少し前に話題になっていたので、こちらに関しては知っていたという方も多いのではないでしょうか。

上記のような削減を行うことにより2020年対比で約59億円のコスト削減を行い、これが利益をプラスに出来た大きな要因とされています。

 

今後のすかいらーくの株価は上がるのか

5月のタイミングでは業績予想の下方修正が行われ、今回は予想を上回る結果を出したすかいらーくの株価はこれから上がっていくのか気になると思います。

先に結論を書いておくと短期的に上がる可能性はありますが、長期はコロナ次第という状況です。

 

ファンダメンタル分析

PERの目安は15倍、PBRとの目安は1倍が基準と言われている中、すかいらーくの予想PERは833.23倍、PBRは2.13倍となっておりかなり割高感が出ている数値となっています。

 

このPERの値を少し深堀りしてみると、2016年から徐々にPERが上がり、2019年時点では44.41倍でした。

 

2021年833.23倍
(予想)
2020年赤字
2019年44.41倍
2018年29.89倍
2017年20.2倍
2016年16.5倍
2015年20.17倍
2014年24.39倍

 

またROE(自己資本利益率)やROA(総資産利益率)がそれぞれ10%と5%が基準言われている中、すかいらーくの2021年度のROEは0.26、ROAは0.09%を予定しています。

あくまで予定なので実際はどうなるかわかりませんが、ぎりぎり黒字に転換出来そう…という状況なのが分かりますね。

 

自己資本比率は2019年時点では29.3%、2018年時点では39.5%を付けている中、2021年の予想値は34.5%を予定しているのでこちらは問題なさそうです。

 

テクニカル分析

2021年8月16日現在の株価は1,530円で前日の終値から4.44%暴騰しました。

 

すかいらーく2021-08-16株価(クリックで拡大できます)

 

この大きな上げは今回の利益が黒字に転換していたことによる影響が大きいと見れます。

またチャート的には50日移動平均線をちょうど抜けてくる形となりました。

 

続いてRSIですが下記は2021年1月〜2021年8月現在までのRSIのグラフになります。

 

すかいらーく2021-08-16RSI(クリックで拡大できます)

 

RSIの8月16日現在の数値は59.34で上昇トレンドと言われる50を超えてくる結果となりました。

 

そして更にMACDは8月11日から上にクロスしており、金曜日から完全に上に抜いてきている状況となります。

 

すかいらーく2021-08-16MACD(クリックで拡大できます)

 

 

上昇トレンドになった場合にどこまで株価が上がるかですが、現状のすかいらーくのチャートではレジスタンスライン(上値抵抗線)となりうるところが細々と存在しており、近い所だと1531円、1535円、1542円に存在しています。

 

そして、もう少し大きめのところで見ると2020年10月中旬の高値である1,564円、そして2021年6月9日の高値である1,653円を超えられるかに注目して行くと良いと思います。

 

すかいらーく2021-08-16Registance(クリックで拡大できます)

 

ポートフォリオに入れるのはありか

最後に今のすかいらーくホールディングスをポートフォリオに入れるのはありかについてですが、結論から言うと株主優待がどうしても欲しい場合以外は入れなくても良いと考えています。

 

以前紹介したマクドナルドホールディングスと同じですね。

日本マクドナルドホールディングス(2702)2021年12月期第2四半期決算まとめ!今は買い時なのかを解説小さい子供から大人までみんな大好きなマクドナルドの2021年12月期第2四半期決算が公式ホームページにて公開されました。 今回の記...

 

今回のすかいらーくの決算内容は予想を上回る良い決算でしたが、ファンダメンタル的にはまだまだ手を出しにくい銘柄となっています。

 

またチャート的に見ると短期では上昇トレンドに入りつつあり、もし仮にコロナが落ち着いたら2020年3月付近の株価である2,000円近くまで戻す可能性はあります。

しかし現状も感染者数が多い中、すぐにコロナ前の水準に戻す可能性は低いと言えるでしょう。

 

そしてこのすかいらーくホールディングスは株主優待目当てで購入されていた方もかなり多いと思いますが、2020年9月に株主優待が改悪されてから利回りは3.5%超えから2.6%程度に激減してしまいました。

 

更にすかいらーくは配当金も出していないので、これらを踏まえるとこの銘柄を購入する旨味はそこまで無いのかなと考えています。

 

またこの程度の利回りであれば配当利回り3%以上を超える日本電信電話、三井住友銀行などの大企業でキャピタルもインカムゲインも狙っていくほうがリターンが期待出来ると思います。

 

以上の内容を踏まえた上でポートフォリオに入れるかの最終的な判断はあなた自身で決めてみてください。

 

今回の記事は以上となりますが、少しでも記事が良いなと思ったら下記のボタンをポチッとして応援お願いします✨

にほんブログ村 株ブログへ
ABOUT ME
トナ
2020年1月から資産形成を始めた30歳サラリーマン。アラサーになるまで資産形成なんて全く考えてこなかった。しかしとある日にお金がすべてではないけど、何をするにしてもお金は必要と言う事に気付かされてから資産運用に目覚めました。 お金の余裕は心の余裕。 同じように資産形成をしたいと考えている人の役に少しでも立てば良いなと思い書いていきます。 noteもやってます https://note.com/tona_investment